絶望の海岸13

私の中の時限爆弾は、時間設定の部分が見えない。

1秒後に爆発するのかもしれないし、

100年後に爆発するのかもしれない。

早く爆発してほしい。

誰か私を殺してほしい。

軽々しくそんな言葉を吐けるということは、

まだ、この世界に未練がある、生きていたい、

ということだ。

 

足音一つ立てず、私の心に侵入してきたそれは、

多分、私の心をむしばむか、治すか、どっちかをやっている。

 

***

 

私は、夜が怖い。

 

一人で、アパートの部屋にいると、

いろんな音、いろんな思考、

他の音が入ってこないように、

耳を切り裂くような音楽を聴きながら、

真っ暗な部屋で、布団にくるまって、

自分で自分を抱きしめて、震えを止めている。

 

涙で枕が汚れないように、すぐに拭く。

それでも、次々にこぼれてくる。

 

明日が来るのが怖い。

人が怖い。

世界が怖い。

 

私の夢に、出てきた、救世主。

私の手を取って、私を抱きしめた瞬間、

私は目を覚まして、絶望する。

 

私の心に侵入してきたそれは、

私をもっと絶望させて、殺すのか、

私の絶望をなくして、生かすのか、

わからない。

 

ただ一つ言えることは、

手元にはたくさん薬があって、

いつでも全部飲み干すことができるということ。

そしたらハッピーになれるけど、少しの間だけで、死ねない。

 

毎日、夜が来るたび、衝動に駆られる。

 

死んでしまえばきっと楽になる、

なんて希望的観測。

本当に自殺を考える人は、ここにこんなことを書いていない。

 

***

 

私には抱きしめてくれる人はいない。

抱きしめてくれる人は、

私につきっきりで一緒にいてくれることはできない。

 

例えば、トイレに一緒に入ってくれないし、

通勤電車に一緒に乗ってくれない。

 

私は、私として完結していなくて、

自分と外とも境界が曖昧すぎて、

少しのことでも敏感に反応する。

遠くの話し声も聞こえるし、

一度見た景色・聞いた声は、ほとんど忘れない。

特に、嫌な記憶ほど。

 

***

 

自分とその他の壁を作るのが下手なんだと思う。

それで、他人との距離感が掴めなくて、

いつも、心の中で泣いている。

 

小学校5年生の時。

青葉が茂ってどんどん蒸し暑さが増す5月の頃だった。

私は、体育会のお弁当を一人で食べていた。

私は、涙と一緒に、お弁当を、飲み込んだ。

 

あの日の私が、まだ、泣いている。

 

いつか、泣きやむ日が来ると良いな。

 

つづく

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